じわじわと死が近づいて来る

ネビルシュート 「渚にて」 創元推理文庫
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映画化もされ、その作品が賞もとり、何かと語られる事の多いこの小説。

ちなみに大阪のサイケバンドのバンド名の由来にもなっている。

一般的には名作とされているみたいですが、個人的にはあまりにも長すぎると感じました。

核戦争の影響で放射能が世界中に蔓延し、ゆっくりと死を待つと。

いわば結末のわかっている話であり、そのバッドエンドまでの淡々としたロービートの日常が描かれている。

同じテーマのハリウッド映画なら必ず暴動や略奪のシーンが出てくるけど、そっちの方がリアリティあると思う。

今の日本に置き換えて考えてみても、どうせ死ぬんだからムカつくアイツを俺の手でぶち殺したいと、殺人事件を起こす奴や、童貞のまま死にたくないと、強姦を試みる奴など多数出てくると思う。

まあそれは極端な意見だとしても、穴掘って核シェルター作ったりしてあがいている人が一人も出てこないのは疑問だ。

ところでこの文章を書いている一週間ほど前に口永良部島で噴火があり、喜界カルデラを刺激し最悪、破局噴火に至る可能性もあるとのニュースが出ていた。

もし何かあったらとりあえず自分は東北方面に逃げるよ。

あがきまくると思う。